デジタル大辞泉
「責付」の意味・読み・例文・類語
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せつ・く【責付】
〘他カ四〙 しきりにうながす。しつこく催促する。せきたてる。また、うるさくねだる。せっつく。
※
名語記(1275)八「人をむさぼる
風情のことをせつくといふ如何。答、せめつむかすの反りてせつくとなる也」
※不言不語(1895)〈
尾崎紅葉〉二「我は
大人気も無く怯
(おく)れて入りかねた
りしを、お増に促
(セツ)かれて、やうやう
屏風の陰を出れば」
せめ‐つ・ける【責付】
〘他カ下一〙 せめつ・く 〘他カ下二〙 ひどく責める。きびしくとがめる。
※
日葡辞書(1603‐04)「Xemetçuqe, ru,
eta(セメツクル)」
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三「お返事を、さあ只今とせめつくれば」
せき‐ふ【責付】
〘名〙 旧刑事訴訟法の
もとで、裁判所が、被告人を親族などに預けて勾留
(こうりゅう)の執行を停止した制度。現行刑事訴訟法の勾留の執行停止制度にあたる。
※
朝日新聞‐明治一九年(1886)一一月一三日「責付中なる国事犯嫌疑者の
一人」
せっつ・く【責付】
〘他カ五(四)〙 「せつく(責付)」の変化した語。
※雑俳・柳多留‐四(1769)「土用干せっつく内が娘なり」
※玄武朱雀(1898)〈
泉鏡花〉一〇「『だからさ』とせっついて言ひかへした」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報