賃金奴隷制(読み)ちんぎんどれいせい

世界大百科事典(旧版)内の賃金奴隷制の言及

【賃金】より

…労働者は自由に労働力の売先,買手たる個々の資本家を選択することはできるが,いずれかの資本家を選択しなければならないという強制によって,資本家階級につなぎとめられている。このような状態をさしてマルクスは〈賃金奴隷制〉と名づけた。
[労働力の価値規定と価値の内容]
 労働者が資本家階級に売り渡さざるをえない労働力の価値は,労働力が商品であるかぎり,他の商品の価値と同じように,価値法則によって規定されているのではあるが,労働力の生産=再生産とは,生きた人間=労働者の存在が前提され,その生活に必要な一定の質と量をもった生活手段の生産であり,しかもその生活手段はすべて商品である以上その生産には社会的必要労働の一定量が必要とされる。…

※「賃金奴隷制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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