質奉公(読み)シチボウコウ

デジタル大辞泉 「質奉公」の意味・読み・例文・類語

しち‐ぼうこう【質奉公】

江戸時代債務履行の担保として人身債権者もとに質入れしたこと。奉公人は一定期間住み込みで働き、債務(身代金返済をもって解放された。質物奉公

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「質奉公」の意味・読み・例文・類語

しち‐ぼうこう【質奉公】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「質奉公」の意味・わかりやすい解説

質奉公
しちぼうこう

人身担保の一つ。中世以後行われた奉公契約の一種で,奉公人が債権者のもとに一定期間奉公を約束して住込み,労働力によって身代金 (みのしろきん) を返すこと。江戸時代になって人身売買は禁止されたが,質奉公は一般化した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「質奉公」の意味・わかりやすい解説

質奉公
しちぼうこう

質物奉公

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の質奉公の言及

【質】より

…地域や職業集団に特有な人間諸関係に対応する質は,社会のすみずみまで浸透した。その働きは大きく分けて質地,家質,株質,質奉公,質物となる。(1)質地 近世農村に広範,膨大に存在した長期・中期の不動産質金融。…

※「質奉公」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android