贈り物(読み)おくりもの

精選版 日本国語大辞典 「贈り物」の意味・読み・例文・類語

おくり‐もの【贈物・送物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人のところへ贈る品。進物
    1. [初出の実例]「其の布施(オクリモノ)は当国(そのくに)の官物(おほやけもの)を以て充(あ)てよ」(出典日本書紀(720)持統八年五月(北野本訓))
  3. 客が帰る時、その客に贈る品。
    1. [初出の実例]「おくり物にひと所に銀の旅籠(はたご)一掛、山の心ばへくみ据ゑて、それに唐綾、うす物など入れて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)
  4. 吉原で、茶屋から客の座敷へ贈る台の物。
    1. [初出の実例]「三保蔵や其送り物は、玉やのたが袖さんのおざしきへ行のだよ」(出典:洒落本・通言総籬(1787)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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