贔屓・贔負(読み)ひいき

精選版 日本国語大辞典 「贔屓・贔負」の意味・読み・例文・類語

ひい‐き【贔屓・贔負】

〘名〙 (「ひき贔屓)」の変化した語)
① 大いに力を入れること。大いに力を用いること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
太平記(14C後)一一「天下草創の功、偏に汝等贔屓(ヒイキ)忠戦によれり」
自分の気に入った者を引き立て、特に力添えすること。後援すること。ある商店などを好意をもって特に利用すること。また、その人。「毎度ごひいきに」
※新札往来(1367)下「依賄賂属托、不贔屓之儀候」
仮名草子智恵鑑(1660)一「ひいきの心おこらば、いつとなく法をまぐる事も出来べし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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