赤合羽(読み)あかガッパ

精選版 日本国語大辞典 「赤合羽」の意味・読み・例文・類語

あか‐ガッパ【赤合羽】

〘名〙 (カッパcapa)
柿渋(かきしぶ)で染めた桐油紙(とうゆがみ)で作ったカッパ。江戸時代下級武士などが雨や雪の時に用いた。
談義本・迷処邪正案内(1756)三「身には寒中にも赤合羽(あかカッハ)を着す」
武家中間(ちゅうげん)の俗称。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の赤合羽の言及

【合羽】より

…紙合羽の仕上げの色は,赤,緑,黄,黒と鮮やかであった。中でも赤色の半合羽は〈赤合羽〉と称して,武家のお供の中間(ちゆうげん)は雨降りの際にいっせいに着用して行列に彩りを添えた。武家や僧侶の大半は幕末近くまで,依然として萌黄(もえぎ)色のラシャなどで作った裾の長い合羽(長合羽)を着ていたが,一般の町人は木綿の長合羽を着用していた。…

※「赤合羽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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