赤沼入道(読み)あかぬまにゅうどう

世界大百科事典(旧版)内の赤沼入道の言及

【赤松満祐】より

嘉吉の乱【鳥居 和之】
[伝承と作品化]
 赤松満祐の将軍足利義教弑逆事件は,その後もながく語り伝えられ,これを素材とする文芸作品も二,三にとどまらないが,なかでもとくに名高いのは1705年(宝永2)初演とみられる近松門左衛門作の浄瑠璃《雪女五枚羽子板(ゆきおんなごまいはごいた)》で,いちはやく近松の時代物の三傑作の一つに数えられている。作中,満祐は〈赤沼入道〉,満祐の子教康は〈赤沼判官〉と名づけられており,ひたすらに極悪非道の父子として描かれている。近代に入って,河竹黙阿弥もこれを主題とする《赤松満祐梅白旗(あかまつまんゆううめのしらはた)》という〈活歴劇〉の作品をなし,1879年2月に新富座で初演された。…

※「赤沼入道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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