世界大百科事典(旧版)内の赤血球凝集反応の言及
【血液型】より
…そこで実際のABO血液型の検査では,赤血球について抗原の存否をしらべ(通称オモテ試験),さらに血漿について抗体の検査(ウラ試験)を行い,両者の結果を照合したうえで何型かの最終判定を下すことになっている。検査には赤血球凝集反応が利用される。被検者の血液を5mlぐらい静脈から採って血球成分と血漿(または血清)とに分け,抗原検査のためにはその赤血球を食塩水でうすめて(誤判の危険を少なくするため),これを血液型判定用試薬(厳重な国家検定に合格した抗Aおよび抗B抗体)と混ぜ,また抗体検査のためには血漿にA型,B型およびO型の人の赤血球のうすめたものを加えて,凝集の起り方により型を判定する。…
※「赤血球凝集反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」