超伝導性材料(読み)ちょうでんどうせいざいりょう(英語表記)superconducting material

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超伝導性材料」の意味・わかりやすい解説

超伝導性材料
ちょうでんどうせいざいりょう
superconducting material

ある種の金属,合金セラミックスは冷却していくと,電気抵抗が急激に低下してゼロとなり,同時に反磁性を呈する。これが超伝導であり,ニオブ-チタン合金,鉛-インジウム合金,鉛-ビスマス合金などがあり,セラミックスではイットリウムバリウム・銅・酸素Y-Ba-Cu-O系などがあげられる。超伝導体は電気を流してもエネルギー損がなく,このため送電,電力貯蔵,高磁場発生用超伝導磁石などに利用することができ,また反磁性を応用しての磁気浮上ジャイロ,磁気ベアリングなどの可能性が検討されている。トンネル接合の利用ではジョセフソン素子をあげることができる。超伝導材料への期待は大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android