越俎(読み)エッソ

デジタル大辞泉 「越俎」の意味・読み・例文・類語

えっ‐そ〔ヱツ‐〕【越×俎】

《「荘子」逍遥遊の、料理人仕事を怠けても、神官まないたをうばって料理人の代わりをすることはないという故事から》自分職分をこえて、他人の事にまで口出し干渉をすること。

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精選版 日本国語大辞典 「越俎」の意味・読み・例文・類語

えっ‐そ ヱッ‥【越俎】

〘名〙 (「荘子‐逍遙遊」に「庖人雖庖、尸祝不樽俎而代上レ之也」とあるところから。「越」はうばうの意) 他人の職分、権限を犯すこと。越権行為。
五山堂詩話(1807‐16)一「近選今人詩集。人詆其越爼

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普及版 字通 「越俎」の読み・字形・画数・意味

【越俎】えつ(ゑつ)そ

本分をこえて、他人の職分を犯す。〔荘子、逍遥遊〕を治めずと雖も、尸(ししゆく)(尸(かたしろ)や祝(はふり))俎を越えて之れに代らず。

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