越知(読み)おち

改訂新版 世界大百科事典 「越知」の意味・わかりやすい解説

越知[町] (おち)

高知県中央部,高岡郡の町。人口6374(2010)。仁淀川中流域に位置し,中央部を蛇行する仁淀川に西部山地から東流する坂折川が合流し,河岸には段丘やはんらん原が発達する。古くから養蚕が盛んで,かつては県下一の製糸業地であり,現在も製糸工場がある。町域の大半は山林が占めるが,傾斜地を利用しての畑作が盛んで,ショウガ大根などを産するほか,茶やミカンの栽培,畜産などが行われる。中心集落の越知は明治中期まで仁淀川舟運の河港として栄え,和紙原料の集散地としてにぎわった。現在も国道33号線によって高知市と松山市を結ぶ交通の要地である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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