足を洗う(読み)アシヲアラウ

関連語 実例 ライ

精選版 日本国語大辞典 「足を洗う」の意味・読み・例文・類語

あし【足】 を 洗(あら)

  1. ( 汚れた足を洗うように ) 悪事や、好ましくない職業の世界から抜け出ることにいう語。
  2. 娼妓芸人などが、勤めをやめて堅気になる。
    1. [初出の実例]「私(わちき)が足を洗って素人(しろうと)にさへなりゃア」(出典人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)五)
  3. 世間の人のいやがるような、良くない仕事をやめる。好ましくない行為をやめる。現代では、煩わしい仕事などをやめる場合にも用いる。
    1. [初出の実例]「げすがさぶらいに足をあらうて、上らうまじりをするぞ」(出典:玉塵抄(1563)一六)
    2. 「何時(いつ)まで政界に泳いで居る積りは無いのです。一日も早く足を洗ひたいと」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉一三)
    3. 足洗い

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android