精選版 日本国語大辞典 「足軽大将」の意味・読み・例文・類語
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…大名,直参,陪臣の諸家では,年に金5両二人扶持程度の給金で領分や知行所などから召し抱え,それを足軽組に編制して諸役の下役に配属し,門番などの雑役に使役した。足軽は,近世初頭に歩兵として槍・弓・鉄砲の各部隊に編制されて足軽大将に率いられ,主力戦闘集団を形成していた。江戸幕府では先手(さきて)弓組・鉄砲組,鉄砲百人組,持弓組・持筒組をはじめ諸役所属の同心がその系譜を引くという。…
…もともと諸家に仕える五位・六位の侍の家筋のものが任じられ,1183年(寿永2)木曾義仲追討の平氏軍の侍大将には越中前司盛俊,上総大夫判官忠綱,飛驒大夫判官景高,越中次郎兵衛盛嗣,悪七兵衛景清らがいた(〈《平家物語》〉)。戦国時代には諸大名が侍大将を設けたが,これは一組の侍を預かる部将の意で,足軽を預かる足軽大将の上位にあった。近世には番頭(ばんがしら)と呼ばれた。…
…戦国・江戸時代の武家の職名あるいは格式の一つ。一般に歩兵の足軽,同心などからなる槍(長柄(ながえ))組,弓組,鉄砲組などの頭(足軽大将)をいう。侍組(騎兵)の頭(侍大将)である番頭(ばんがしら)につぐ地位にあった。…
※「足軽大将」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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