普及版 字通 「跋(漢字)」の読み・字形・画数・意味
跋
12画
[字訓] つまずく・ふむ・こえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(はつ)。は殺(たくさつ)された犬牲の形で、跋はあしなえ。〔説文〕二下に「(つまづ)くなり」(段注本)とあり、いわゆる沛(てんぱい)。沛は跋の仮借字。遠行に苦しむことを跋渉、進退に窮することを狼跋(ろうばつ)、横行することを跋(ばつこ)という。は魚を捕らえる竹籠(かご)。大魚は跳ねまわって、籠で捕らえがたい意。跋尾は列名最末の署名、のち跋文の意に用いる。
[訓義]
1. つまずく、よろめく、あしなえ。
2. ふむ、つよくふむ、ふみにじる。
3. こえる、わたる。
4. 文体の名、おくがき。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕跋 フム・コユ・アシヲレ・モト 〔字鏡集〕跋 ハシル・ワタル・フム・ユク・アシヲレ・コユ
[熟語]
跋印▶・跋越▶・跋援▶・跋語▶・跋胡▶・跋▶・跋識▶・跋焦▶・跋渉▶・跋前▶・跋滞▶・跋題▶・跋▶・跋躓▶・跋尾▶・跋文▶・跋剌▶・跋履▶・跋録▶
[下接語]
序跋・草跋・題跋・馳跋・狼跋
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報