跡も無し(読み)あともなし

精選版 日本国語大辞典 「跡も無し」の意味・読み・例文・類語

あと【跡】 も 無(な)

  1. 存在事実の跡かたも無くなって、何も残らない。無常ではかない意を含む場合が多い。
    1. [初出の実例]「行く水の 還(かへ)らぬ如く 吹く風の 見えぬが如く 安刀毛奈吉(アトモナキ) 世の人にして」(出典万葉集(8C後)一五・三六二五)
    2. 「めづらかにあともなくきえうせにしかば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夢浮橋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android