跡を隠す(読み)アトヲカクス

デジタル大辞泉 「跡を隠す」の意味・読み・例文・類語

あとかく・す

行方が知れないようにする。
「―・す師の行き方や暮れの秋」〈蕪村句集
死骸を葬る。
「我空しくなるならば、…御僧に刀脇差し参らせて、―・せ」〈仮・竹斎・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「跡を隠す」の意味・読み・例文・類語

あと【跡】 を 隠(かく)

① (「あしあとを隠す」の意から)
(イ) この世を去る。死ぬ。
性霊集‐二(835頃)大唐青龍寺故三朝国師碑「溺子一何悲哉。医王匿迹、狂児馮誰解毒」
(ロ) 人目につかないようにゆくえをくらます。または、俗世間を離れて隠遁(いんとん)境涯に入る。
方丈記(1212)「いま、日野山の奥にあとをかくしてのち」
② 死骸を葬る。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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