踏越える(読み)フミコエル

デジタル大辞泉 「踏越える」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐こ・える【踏(み)越える】

[動ア下一][文]ふみこ・ゆ[ヤ下二]
踏んで越える。踏みしめて通り過ぎる。「難所を―・えて行く」
ある範囲の外に出る。境界を越える。「法を―・えた行動
困難などに打ちかって進む。また、限界を乗り越える。「悲しみを―・える」「花も嵐も―・えて」
[類語]越える越す過ぎる渡る通り越すまたぐ越境する超す追い越す追い抜く行き過ぎる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「踏越える」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐こ・える【踏越】

  1. 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
    [ 文語形 ]ふみこ・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙
  2. 踏んで越える。踏んで通り過ぎる。
    1. [初出の実例]「劔大刀 腰に取り佩き あしひきの 八峰(やつを)布美越(フミこえ)」(出典:万葉集(8C後)一九・四一六四)
  3. 他の領分へはいり込む。
    1. [初出の実例]「岡っ引にはめいめいの持場がある。それを無暗に踏(フ)み越(コ)えて、諸方で活動するのは」(出典:半七捕物帳(1923)〈岡本綺堂〉雪達摩)
  4. 困難や障害となるものなどを押し切って進む。
    1. [初出の実例]「『家』は絶対だが若い者はそれを踏みこえようとする」(出典:欅の芽立(1936)〈橋本英吉〉二)

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