蹴放(読み)けはなし

精選版 日本国語大辞典 「蹴放」の意味・読み・例文・類語

け‐はなし【蹴放】

〘名〙
① 門や扉の下にあって、内と外の仕切りにする溝のない敷居
※東大寺法華堂要録‐寛正六年(1465)「公方様御用あたら 金剛ざうり五六足をく〈略〉かうしのけはなしより、そと礼堂に置之」
衣類などの、歩行して足の爪先の当たる部分

け‐はな・す【蹴放】

〘他サ四〙 戸や障子、襖(ふすま)などを足で蹴って開く。また、蹴って離れさせる。
人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)三「間隔(あはひ)の襖蹴放(ケハナ)して、先へ進みし戸塚大六」

け‐はな・つ【蹴放】

〘他タ四〙 蹴って離れさせる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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