蹴飛ばす(読み)ケトバス

デジタル大辞泉 「蹴飛ばす」の意味・読み・例文・類語

け‐とば・す【蹴飛ばす】

[動サ五(四)]
蹴って飛ばす。また、足先で強く蹴る。「ボールを―・す」「馬に―・される」「塀を―・す」
要求勧誘などを、とりあわないで拒否する。「要求を―・す」
[類語]蹴る足蹴蹴り上げるキックする蹴上けあげる蹴っ飛ばす蹴破る蹴倒す蹴散らす蹴散らかす・一蹴り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蹴飛ばす」の意味・読み・例文・類語

け‐とば・す【蹴飛】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 蹴って飛ばす。また、ひどく蹴る。けっとばす。
    1. [初出の実例]「踏み退け、けとばし、薙ぎ立つれば」(出典:浄瑠璃・関八州繋馬(1724)五)
  3. はねつけてとりあわない。拒否する。けっとばす。
    1. [初出の実例]「亡父は俗吏を勤めるのが不本意であったに違ひない。左れば中津を蹴飛(ケトバ)して外に出れば宜(い)い」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉幼少の時)
  4. 放置する。ほうっておく。けっとばす。
    1. [初出の実例]「何が親父が孔明をやられても此韓信跨はくぐらず。蹴飛(ケトバ)して置故に」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android