身を知る雨(読み)ミヲシルアメ

デジタル大辞泉 「身を知る雨」の意味・読み・例文・類語

あめ

《「伊勢物語・一〇七」の「数々に思ひ思はず問ひがたみ身を知る雨は降りぞまされる」による》自分身の程を知る雨の意から、涙のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「身を知る雨」の意味・読み・例文・類語

み【身】 を 知(し)る=雨(あめ)[=袖(そで)の村雨(むらさめ)

(「伊勢物語‐一〇七」の「数々に思ひ思はず問ひがたみ身をしる雨は降りぞまされる」による) わが身の上の幸、不幸を思い知らせて降る雨。わが身のさまを知る雨。多く涙にかけていう。
源氏(1001‐14頃)浮舟「つれづれと身をしるあめのをやまねば袖さへいとどみかさまさりて」

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「身を知る雨」の解説

身を知る雨
みおしるあめ

歌舞伎浄瑠璃外題
初演
明治25.4(大阪中座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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