身上がり(読み)ミアガリ

デジタル大辞泉 「身上がり」の意味・読み・例文・類語

み‐あがり【身上がり/身揚がり】

遊女自分で抱え主に揚げ代を支払って休むこと。その日は休養をとったり、情人に会ったりした。
「―の日はいさみたる顔ぞよき」〈色道大鏡・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「身上がり」の意味・読み・例文・類語

み‐あがり【身上・身揚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 遊女が自分で揚げ代を払い、休養をとったり、情人と会ったりするため、客をとらないでいること。
    1. [初出の実例]「そさまのかいぶんに致、身あがりをいたさん」(出典:評判記・寝物語(1656)一)
  3. 自分から進んで事に当たること。転じて、思い上がり、うぬぼれること。
    1. [初出の実例]「向うから名指しに合はないさきに、身あがりで出てくれべい」(出典:歌舞伎・伊勢平氏栄花暦(1782)三立(暫))

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