車を懸く（読み）クルマヲカク

デジタル大辞泉

車くるまを懸か・く

《「孝経」の「七十にして車を懸く」から》年老いて官を辞する。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

くるま【車】 を 懸(か)く

① 車を引く動物に、轅をとりつける。また、そうして車を引かせる。

※諷謌鈔（1600頃）五「天竺、大唐にも、羊車、鹿車とて、羊に車(くるマ)をかけ、鹿に車(くるマ)をかくる事あり」

② (「孝経」の「七十而懸_レ車」から) 年をとり、官職を辞して身を安らかにする。致仕(ちし)する。車を棄つ。

※和漢朗詠（1018頃）下「班姫(はんき)扇を裁して誇尚(くゎしゃう)すべし 列子車を懸けて往還せず〈慶滋保胤〉」 〔漢書‐薛広徳伝〕

出典　精選版 日本国語大辞典