車両番号(読み)しゃりょうばんごう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「車両番号」の意味・わかりやすい解説

車両番号
しゃりょうばんごう

車両の個々の存在・識別をするために、番号板または記入などの方法によって車両外面に添付されるものをいう。自動車のナンバーもその一つである。

 鉄道車両の場合、JR(旧国鉄)では車両称号基準規程によって、形式を表す記号番号とその形式の固有番号(ほぼ製造順位になっている)を連ねて車両番号としている。電気機関車のEF6653とか、電車のモハ205‐7などがそれである。外国や日本の公営民営鉄道では数字番号の連記だけで示しているものもある。とくに貨車は、日本では全国に流通するし、ヨーロッパ諸国では各国間に流通するので、存在を把握するために車両番号は重要な役割を果たす。したがって最近では、コンピュータ処理ができるようなZIPコード番号を旅客車や貨車に別途付記したり、バーコードを車体側面に添付して、機械による自動読取装置で運行中に読み取れるようにしている。ただし、従来の目視で簡単に識別できる番号も必要度が高いため、今後も両方を使用していくことになろう。

[西尾源太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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