転進(読み)テンシン

デジタル大辞泉 「転進」の意味・読み・例文・類語

てん‐しん【転進】

[名](スル)
方向を変えて進むこと。進路を変えること。「航路北西転進する」
軍隊が、戦場または守備地から他へ移動すること。第二次大戦中「退却」の語を嫌い、代わりにこの語を用いた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「転進」の意味・読み・例文・類語

てん‐しん【転進】

  1. 〘 名詞 〙 方向を変えて進むこと。他の目的地に進むこと。太平洋戦争中の旧軍隊では、実情作戦失敗による退却であるときにも、「退却」の語を避けてそのかわりに用いた。
    1. [初出の実例]「輪(わ) 〈略〉輪車脚所以転進者也」(出典和漢三才図会(1712)三三)
    2. 「洛陽を攻撃し、作戦が終ると、沖縄に転進した」(出典:肉体の悪魔(1946)〈田村泰次郎〉)

てん‐じん【転進】

  1. 〘 名詞 〙てんじん(天神)[ 一 ]

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android