軽はずみ(読み)カルハズミ

デジタル大辞泉 「軽はずみ」の意味・読み・例文・類語

かる‐はずみ〔‐はづみ〕【軽はずみ】

[名・形動]
その時のはずみで、深い考えもなしに言ったり、したりすること。また、そのさま。軽率けいそつ。「軽はずみな行い」「軽はずみにしゃべるな」
ちょっとしたこと。軽妙なこと。また、そのさま。
「―なる咄のあるも、人みな聞き伝へて」〈浮・好色盛衰記〉
[類語]軽率軽軽しい軽軽軽挙馬鹿愚か愚かしい馬鹿らしい馬鹿馬鹿しい阿呆らしい下らない愚劣無思慮ぶしりょ無考え浅はか浅薄せんぱく浅浅浅浅しい浅はか軽薄浮薄単純軽佻笑止千万馬鹿臭い詰まらない阿呆臭い馬鹿げる笑い事笑止片腹痛い噴飯物噴飯笑い大笑い高笑い哄笑爆笑呵呵大笑抱腹絶倒笑い崩れる笑いける笑い転げる吹き出す腹の皮をよじ腹の皮を腹を抱える御中おなかを抱えるおとがいを解く愚にも付かぬへそで茶を沸かすへそ茶聞いてあきれるちゃんちゃらおかしい

かろ‐はずみ〔‐はづみ〕【軽はずみ】

[名・形動]かるはずみ」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「軽はずみ」の意味・読み・例文・類語

かる‐はずみ‥はづみ【軽はずみ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ちょっとしたこと。たいしたことではないが軽妙なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「雪つぶて打し手じなやかるはづみ〈久任〉」(出典:俳諧・ゆめみ草(1656)冬)
    2. 「『太郎様後にえ』との暖簾(のれん)潜るかるはづみ、どうもいはれず見えにけり」(出典歌舞伎景政雷問答(1700)三)
  3. よく考えないで行動したり、ものを言ったりすること。また、そのさま。言動の軽々しい様子。軽率。かろはずみ。
    1. [初出の実例]「御辺の体相是を望むにおもおもしからず、軽(カル)はづみなる様(さま)也」(出典:浮世草子・風俗遊仙窟(1744)一)

かろ‐はずみ‥はづみ【軽はずみ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =かるはずみ(軽━)
    1. [初出の実例]「いやいや軽忽(カロハズミ)なことでした。雪の道だと云っても、人の聴くまいものでもない」(出典:常長(1914)〈木下杢太郎〉一)

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