軽忽(読み)ケイコツ

デジタル大辞泉 「軽忽」の意味・読み・例文・類語

けい‐こつ【軽×忽】

[名・形動]
軽々しく、そそっかしいこと。また、そのさま。きょうこつ。
かくごとき―蕪漫ぶまんなる記者御遣わしの義は謝絶致しそろ」〈魯庵社会百面相
なおざりにすること。軽視すること。
「いよいよ信仰の事の―に附すからざると思ったのである」〈蘆花思出の記

きょう‐こつ〔キヤウ‐〕【×忽/軽骨】

[名・形動]
かるがるしいこと。軽はずみなこと。また、そのさま。けいこつ
「忽ちきゃっきゃっと―な声を発し」〈二葉亭浮雲
ばかげたこと。とんでもないこと。また、そのさま。
「なう―や、この年になって恋をするものか」〈虎明狂・枕物狂
軽くみること。軽蔑すること。
公家くげ成敗を―し」〈太平記・二一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「軽忽」の意味・読み・例文・類語

けい‐こつ【軽忽】

〘名〙 (形動) かるがるしく不注意なこと。かろがろしくそそっかしいこと。また、そのさま。粗忽。軽率。きょうこつ。
浄瑠璃・鎌倉尼将軍(1711‐12)一「両人の相論けいこつにして見ぐるしし」
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉三「我れ短慮軽忽(ケイコツ)の処為、此人の罪罪ならず」 〔漢書‐孔光伝〕

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普及版 字通 「軽忽」の読み・字形・画数・意味

【軽忽】けいこつ

粗忽。

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