輔車(読み)ホシャ

デジタル大辞泉 「輔車」の意味・読み・例文・類語

ほ‐しゃ【×輔車】

《ほお骨と歯ぐき一説に、車の添え木と車》利害関係が密接で、互いに助け合うことの必要な関係にあるもの。「唇歯しんし輔車

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精選版 日本国語大辞典 「輔車」の意味・読み・例文・類語

つら‐がまち【輔車・面輔】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 上下あごの骨。また、ほお骨。かばち。かまち。つらかばち。〔観智院本名義抄(1241)〕
    1. [初出の実例]「輔頬舌はつらかまちの辺を咸するぞ」(出典:土井本周易抄(1477)四)
  3. 顔つき。つらがまえ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「蛼蛄(しゃこ)みたいな面(ツラ)がまちをした如何にも山出し然たる武骨で醜男な」(出典江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲六下)

ほ‐しゃ【輔車】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「輔」は頬骨、「車」は歯ぐき ) 頬骨と歯ぐき。転じて、相助けて切り離せないもの、密接な関係にあるもののたとえ。〔塵袋(1264‐88頃)〕

つら‐かばち【輔車・面輔】

  1. 〘 名詞 〙つらがまち(輔車)〔文明本節用集(室町中)〕

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普及版 字通 「輔車」の読み・字形・画数・意味

【輔車】ほしや

車と、そえ木。車の意に転用する。〔左伝、僖五年〕謂(いはゆる)輔車相ひ依り、唇びて齒しとは、其れ(ぐ)・(くわく)(二小国)の謂(いひ)なり。

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