輪台(読み)リンダイ

デジタル大辞泉 「輪台」の意味・読み・例文・類語

りんだい【輪台】[曲名]

雅楽曲名唐楽盤渉ばんしき調新楽中曲。舞は四人平舞で、常に青海波せいがいはの序として舞う。もとは中国西域地方の民俗楽舞といわれる。番舞つがいまい敷手しきて

りん‐だい【輪台】

園芸で、大輪の花を咲かせるために、針金を曲げて作った菊花の台。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「輪台」の意味・読み・例文・類語

りん‐だい【輪台】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 園芸で、菊の大輪の花を咲かせるために、針金を曲げて作った、花を受ける台。
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 中国新疆ウイグル自治区中央部のオアシス地帯にある県名。天山南路都市として繁栄し、漢の武帝の時に屯田が、唐・清代に県が置かれた。
    2. [ 二 ] 雅楽の曲名。唐楽、盤渉(ばんしき)調の曲。中曲。左舞。舞楽として演奏される時には「青海波」を後段として、前段にこれが舞われる。
      1. 輪台<b>[ 二 ]</b><b>[ 二 ]</b>〈舞楽図〉
        輪台[ 二 ][ 二 ]〈舞楽図〉
      2. [初出の実例]「主の大臣『侍りかし』とて、りんだいを気色ばかりたちて舞ひ給へば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android