辛く(読み)カラク

デジタル大辞泉 「辛く」の意味・読み・例文・類語

からく【辛く】

[副]形容詞「からし」の連用形から》
やっと。かろうじて。
「かの御子だに見給ふべきが侍らざりしかばなむ、―求めて物せし」〈宇津保・菊の宴〉
必死に。一心に。
「―神仏を祈りてこの水門みとを渡りぬ」〈土佐

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「辛く」の意味・読み・例文・類語

つらけ‐く【辛く】

(形容詞「つらし」のク語法) つらいこと。心に耐えがたい苦痛を感じること。
万葉(8C後)五・八九七「世の中の うけく都良計久(ツラケク) いとのきて 痛き傷には から塩を そそくちふがごとく」

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