農民(読み)ノウミン

デジタル大辞泉 「農民」の意味・読み・例文・類語

のう‐みん【農民】

農業生産に従事する人。
[類語]百姓農夫農婦豪農富農貧農精農篤農自作農小作農農家田夫水呑み百姓

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精選版 日本国語大辞典 「農民」の意味・読み・例文・類語

のう‐みん【農民】

  1. 〘 名詞 〙 農業に従事する民。農業を生業とする人。百姓。
    1. [初出の実例]「行耕田之礼、欲帝覧之、知農民之有一レ事也」(出典日本三代実録‐貞観六年(864)二月二五日)
    2. [その他の文献]〔史記‐日者伝〕

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普及版 字通 「農民」の読み・字形・画数・意味

【農民】のうみん

農夫。〔穀梁伝、成元年〕古(いにしえ)四民り。士民り、り、農民り、工民り。夫(そ)れ甲(鎧、兵)は人人の能く爲すに非ざるなり。丘(四邑)ごとに甲を作るは、正に非ざるなり。

字通「農」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「農民」の解説

農民

農民運動全国連合会が発行する機関紙。毎週月曜日発行。

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世界大百科事典(旧版)内の農民の言及

【アンシャン・レジーム】より

…高位聖職者の多くは貴族の子弟であり,教会所領の収入や十分の一税の主要部分は彼らの手に握られていた。これに対し,村の司祭は,しばしば農民の出身であり,経済的にも農民の生活と大差はなかった。農民が鍬を手に立ち上がるとき,一揆の先頭にしばしば村の司祭の姿を見いだすのも,そのゆえである。…

【中世社会】より

…しかしこの時期には石母田に代表される領主制説に基づく中世社会論が支配的であったが,1950年代後半以降,これに対する反省・批判が表面化するとともに,清水の説が新たに再評価されはじめる。公家(くげ),寺家(じけ),社家(しやけ),武家(ぶけ)など,相互補完関係に立つ諸権門による農民(百姓)の支配に,中世社会の基本的な支配関係を見いだす黒田俊雄をはじめとして,大田文(おおたぶみ)に登録された公田(こうでん)を重視し,領主の私的隷属下におかれた下人(げにん)と異なる平民百姓を〈自由民〉と規定,領主に対する百姓の抵抗を評価する説が台頭してきた。石井進はこれを領主制説に対する反領主制説としているが,この2潮流は相互に交錯しつつも,二つの中世社会論として現在にいたっている。…

【百姓】より


【古代】
 古代ではヒャクセイと読み,農民に限らずひろく一般人民を指し,万民という言葉と同様な意味で用いられた身分呼称であった。その語源は,古代中国において族姓を有するすべての人のことで,百とは族姓の多いことを示す語である。…

【身分制社会】より


[法制上の諸身分]
 この社会の構造的な特徴の一つは,それぞれの個人がなんらかの身分集団に属するものとされ,いろいろな身分が一種の階層秩序(ヒエラルヒー)をなしているところにある。大きく分ければ,聖職者(僧侶),貴族,市民,農民という諸身分が一般的であるが,聖職者身分や貴族身分は,さらにその内部でいくつかの階層に編成されているのがふつうである。そして,おのおのの身分は独自の権利や名誉と結びつけられていたから,身分制社会は〈特権のシステム〉としての特徴をも示す。…

【レイモント】より

…観察の確かさ,生き生きとした描写力は比類ないものがあるが,一方,構成の緊密さ,作品を貫く思想に欠けるものがあると評される。《秋》に始まり《夏》に終わる四季の名を冠した4巻の長編で,ノーベル賞受賞作品《農民》(1904‐09)は世界の農村文学の最高傑作とされる。永遠の繰返しである自然のリズムと深く結びついたポーランドの農村の一年の暮しを背景に,ひとりの女と土地相続をめぐる父と子の確執を描いたこの小説にも,急速な発達を遂げる工業都市ウッチの町とそこに蝟集(いしゆう)する〈金の亡者〉たちの生態を克明に描いた《約束の地》(1899)にも,自然主義の影響が色濃くみられる。…

※「農民」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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