辻が花染(読み)つじがはなぞめ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「辻が花染」の意味・わかりやすい解説

辻が花染
つじがはなぞめ

絞染一種。単に辻が花ともいう。絹地文様輪郭を縫絞り,防染して地を染めたもの。染め上がり後,金銀摺箔 (すりはく) ,黒や朱の描き線,隈取り刺繍などを加える。武士権威の象徴として着用されたといわれ,室町安土桃山時代に流行した。江戸時代には衰微してみられなくなったが,近年,染色家久保田一竹の手により「一竹辻が花」として復活した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android