辻一弘(読み)ツジカズヒロ

デジタル大辞泉 「辻一弘」の意味・読み・例文・類語

つじ‐かずひろ【辻一弘】

[1969~ ]特殊メーキャップアーティスト・現代美術家。京都の生まれ。独学特殊メーク技術を身につけ、日米映画界活躍。のち現代美術家に転身。映画界に復帰し、米国アカデミー賞を受賞した。平成31年(2019)、米国籍となりカズ・ヒロ(Kazu Hiro)に改名

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知恵蔵mini 「辻一弘」の解説

辻一弘

特殊メイクアップアーティスト。1969年5月25日、京都府生まれ。米映画「スター・ウォーズ」を見て特殊メイクに興味を持ち、10代の頃から独学で特殊メイクを身につける。黒沢清監督の「スウィートホーム」、黒澤明監督の「八月の狂詩曲」などの作品に携わった後、96年に渡米し、同国の特殊メイクアップアーティスト、故ディック・スミス弟子であるリック・ベイカーの工房に入る。2007年の第79回アカデミー賞では「もしも昨日が選べたら」(06年)でメーキャップ・ヘアスタイリング賞に、08年の第80回アカデミー賞では「マッド・ファット・ワイフ」(07年)で同賞に、2年連続でノミネートされた。12年に映画界を離れて現代美術家となるが、17年の映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で、主演ゲイリー・オールドマンからの依頼を受けて特殊メイクを担当し、翌年の第90回アカデミー賞でメーキャップ・ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞した。

(2018-3-6)

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