辻捕(読み)つじどり

精選版 日本国語大辞典 「辻捕」の意味・読み・例文・類語

つじ‐どり【辻捕】

〘名〙 路上で女を捕えて妻などにすること。
御伽草子物くさ太郎(室町末)「つじどりとは、男もつれず、輿車にも乗らぬ女房の、みめよき、わが目にかかるをとる事、天下の御ゆるしにて有なり」
[補注]中世には、このような習俗が実際にしばしばあったらしく、「御成敗式目」の三四条にも「次於道路辻女事、於御家人者、百箇日之間、可出仕」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android