迅雷耳を掩うに暇あらず(読み)ジンライミミヲオオウニイトマアラズ

デジタル大辞泉 「迅雷耳を掩うに暇あらず」の意味・読み・例文・類語

迅雷じんらいみみおおうにいとまあらず

《「晋書」石勒載記上から。急に鳴りだす雷には耳をふさぐ間もないの意》事態が急に変わったので、対処する時間がないことのたとえ。疾雷しつらい耳を掩うに暇あらず。

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精選版 日本国語大辞典 「迅雷耳を掩うに暇あらず」の意味・読み・例文・類語

じんらい【迅雷】 耳(みみ)を掩(おお)うに=暇(いとま)あらず[=及(およ)ばず]

  1. 事変があまりにも急なので、これに対処する暇がないたとえ。疾雷(しつらい)耳を掩うに暇あらず。
    1. [初出の実例]「突如(だしぬけ)に急立(せきた)てられて、迅雷耳を掩ふに遑あらず」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
    2. [その他の文献]〔晉書‐石勒載記・上〕

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