近江 タキ(読み)オウミ タキ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「近江 タキ」の解説

近江 タキ
オウミ タキ


職業
江差追分三味線

生年月日
明治42年

出身地
北海道 江差町

経歴
北海道・江差町の回船問屋に生まれ、8歳から三味線を習う。函館邦楽を修業したのち、昭和10年江差追分師匠の初代近江八声と結婚。夫妻で道場声友会を開き、現在の六線楽譜を考案するなど追分の普及、教育に努めた。また、かつて水調子と呼ばれる低音伴奏だったものを二上上がりという調子に改め、歌い手との共演スタイルにまで高めた。例年江差追分全国大会で優勝者の伴奏を引き受け、入院する直前の平成8年10月末まで追分会館での舞台を務めた。江差追分三味線名人。

受賞
北海道文化財保護功労賞〔昭和45年〕

没年月日
平成8年 12月13日 (1996年)

家族
夫=近江 八声(江差追分三味線方・初代),長男=近江 八声(江差追分三味線方初代名人・2代目)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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