改訂新版 世界大百科事典 「近藤忠義」の意味・わかりやすい解説
近藤忠義 (こんどうただよし)
生没年:1901-76(明治34-昭和51)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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… 大正から昭和にかけてのデモクラシー,社会労働運動の台頭・高揚,それに伴うプロレタリア文学の出現は,日本文学研究にもあらたな潮流をよび起こした。〈歴史社会学派〉と称される人々の史的唯物論にもとづく日本古典の歴史的意義の追求がそれであり,近藤忠義《日本文学原論》(1937),永積安明《中世文学論》(1944)などは,非社会的な〈国文学〉の内在的批判,戦争とファシズムへの学問的抵抗の所産としての価値と意義をになっている。この学派の周辺から風巻景次郎《新古今時代》(1936),吉野裕《防人歌の基礎構造》(1943)が,また同じく戦時下の著ながら記紀に文学の息吹をよみがえらせた高木市之助《吉野の鮎――記紀万葉雑考――》(1941)がこんにちも色あせぬ成果を示すことが注目されよう。…
※「近藤忠義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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