退かす(読み)ドカス

デジタル大辞泉 「退かす」の意味・読み・例文・類語

どか・す【退かす】

[動サ五(四)]物や人を他の場所へ移して場所をあける。のかせる。「障害物を―・す」
[可能]どかせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「退かす」の意味・読み・例文・類語

のか・す【退】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ある場所から動かして、他に移す。のける。
    1. [初出の実例]「『それがしをのけうよりも、そちがのけ』『いでのかしてみせう』」(出典:虎明本狂言・牛馬(室町末‐近世初))
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 サ行五(四) 〙 …し終わる。…し果てる。多く、動詞連用形に「て」の付いた語に接続して、補助動詞のように用いる。
    1. [初出の実例]「内方へ立帰りの約束忘れて、つひ寝て退(ノ)かし」(出典浮世草子・風流曲三味線(1706)一)

どか・す【退】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ある物を他の方に移す。邪魔なものを取り去る。のかす。
    1. [初出の実例]「三味線となれば師匠が本箱を避(ドカ)して仕舞って」(出典:落語・汲立て(1897)〈四代目橘家円蔵〉)

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