逆伝搬法(読み)ぎゃくでんぱんほう(英語表記)back propagation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逆伝搬法」の意味・わかりやすい解説

逆伝搬法
ぎゃくでんぱんほう
back propagation

多層神経回路網 (ニューラルネットワーク) モデルに対する学習法の一つ。学習プロセスで,与えられた入力に対する結論としての出力を評価し,正しい出力になるよう,各層間の重み関数を修正していく代表的な方法。バックプロパゲーション誤差逆伝搬学習法ともいう。ある入力に対して得られた出力と目的とする出力の誤差の2乗を取り,出力に近い層からこの差をゼロに近づけるような修正を行なっていく方法である。ロボットにおけるニューラルネットワーク応用としては,対象物体の認識のほか,多自由度アームのモデルを構築して軌道制御の精度を上げる手段,硬い物体から軟らかい物体まで適切につかめるようなハンド制御などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android