逆巻(読み)さかまく

精選版 日本国語大辞典 「逆巻」の意味・読み・例文・類語

さか‐ま・く【逆巻】

〘自カ五(四)〙
① 流れにさからうようにして波がわきかえる。波が水底からわきあがるようにはげしく巻きかえる。
万葉(8C後)一一・二四三〇「宇治川水泡(みなあわ)逆纏(さかまき)行く水のことかへらずそ思ひそめたる」
太平記(14C後)三「木津河の逆巻(サカマク)水に追ひ浸され」
② 煙、火などがはげしく巻き上がる。
※奉教人の死(1918)〈芥川龍之介〉一「さかまく火の嵐の中へ」
※続女ひと(1956)〈室生犀星〉紫の雲「今日のやうな砂塵の逆巻く日でも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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