逆様・倒(読み)さかさま

精選版 日本国語大辞典 「逆様・倒」の意味・読み・例文・類語

さか‐さま【逆様・倒】

〘名〙 (形動)
上下のはっきりしているものの位置、順序などが逆になっているさま。さかさ。さかしま。
書紀(720)神代下(寛文版訓)「則、倒(サカサマ)に人の笑(ゑ)める顔(かほ)(て)れり」
源氏(1001‐14頃)須磨「天の下をさかさまになしても思ふたまへよらざりし御ありさまを見たまふればよろづいとあぢきなくなん」
② 特に、親や祖父母より先に子や孫が死ぬこと。
※増鏡(1368‐76頃)一〇「さかさまの御歎き絶ゆる世なく」
※人情本・仮名文章娘節用(1831‐34)三「逆(サカ)さまながら御回向を、受ますこともあろうも知れず」
③ 事実や道理に反すること。また、そのさま。うらはら。さかさ。さかしま。
※大唐西域記長寛元年点(1163)四「大族王の淫刑虐(サカサマナル)政を以て自ら畺の場を守り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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