逆行健忘(読み)ぎゃっこうけんぼう

百科事典マイペディア 「逆行健忘」の意味・わかりやすい解説

逆行健忘【ぎゃっこうけんぼう】

一定時間内のできごとに対する追想不能を健忘というが,健忘の起こる前に正常に記銘されていたはずのことまで,さかのぼって追想不能になることを逆行健忘という。一般に頭部外傷急性中毒,急性脳障害などの後に起こり,回復後に発病以前の経験を思い出せなくなる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逆行健忘」の意味・わかりやすい解説

逆行健忘
ぎゃっこうけんぼう
retrograde amnesia

外傷,電気ショックなど脳に対する種々の衝撃や卒中発作などによって意識障害が生じた場合,その意識障害の出現した時点からさかのぼった過去の一定期間の出来事に関しての記憶が失われること。 (→記憶異常 , 健忘 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android