逝回岳(読み)ゆききのおか

日本歴史地名大系 「逝回岳」の解説

逝回岳
ゆききのおか

「万葉集」巻八に「故郷の豊浦寺の尼の私房に宴する歌三首」のうち、丹比真人国人の歌として

<資料は省略されています>

とある。逝回岳は逝回岳(西本願寺本、細井本)・逝廻岳(京大本)廻岳(温古堂本)・逝回丘(類聚古集、神田本万葉集)とも記されている。読み方としては、ほかにユキミル丘説・ユキタム丘説などがある。歌意から推知すると大字豊浦とようらいかつちの飛鳥川付近(現在の雷丘)の歌ということになる。「勅撰集」にも詠まれる歌枕。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android