進歩党[日本](読み)しんぽとう[にほん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「進歩党[日本]」の意味・わかりやすい解説

進歩党[日本]
しんぽとう[にほん]

日本の政党。 1896年3月1日に立憲改進党を中心として,立憲革新党,中国進歩党,大手倶楽部,帝国財政革新会,越佐会が合同して結成。所属議員 99名で出発した。党首大隈重信。責任内閣制,財務整理,国権拡張などを主張したが,9月に松方正義内閣が成立するとともにその与党となり,大隈が外相として入閣した。しかし,進歩党系の官界進出とともに官僚勢力との間の抗争が絶えず,松方が地租増徴案を提起したことから対立激化,97年 11月松方内閣との提携を断絶し,同内閣は崩壊した。 98年1月に第3次伊藤博文内閣が成立すると,自由党と反政府連合をつくり,6月に両党が合同して憲政党を結成した。

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