進達(読み)シンタツ

デジタル大辞泉 「進達」の意味・読み・例文・類語

しん‐たつ【進達】

[名](スル)
上申書など、下からの書類を取り次いで上級官庁に届けること。「建議書進達する」
進歩・向上させること。また、進歩・向上すること。
「健康を―して以て生命を保全するは」〈西周明六雑誌三八〉

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精選版 日本国語大辞典 「進達」の意味・読み・例文・類語

しん‐たつ【進達】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 下級行政機関から上級の行政機関に対し、一定事項を通知し、または一定の書類を届けること。
    1. [初出の実例]「寺社奉行え 寺社奉行御役追々無益之手数懸り、〈略〉進達伺等之書付も、可成丈は手数不掛様に被談」(出典:御触書天保集成‐七五・寛政三年(1791)二月)
  3. 努力して上達させること。自分から進んでよくなるようにすること。また、進歩すること。
    1. [初出の実例]「甞て西洋に游学し志業も進達(シンダツ)し」(出典:新聞雑誌‐五号・明治四年(1871)六月)
  4. 推薦して立身させること。上役にすすめて出世させること。〔礼記‐儒行〕

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普及版 字通 「進達」の読み・字形・画数・意味

【進達】しんたつ

薦めて世に出す。〔礼記、儒行〕儒に~功を(はか)り事を積み、賢を推して之れをし、其の報をまず、君其の志を得、(いやし)くも國家を利せば、富貴を求めざるり。

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