遊女屋(読み)ゆうじょや

精選版 日本国語大辞典 「遊女屋」の意味・読み・例文・類語

ゆうじょ‐や イウヂョ‥【遊女屋】

〘名〙 遊女を抱えておいて、客に遊興させるのを業とする家。女郎屋
人倫訓蒙図彙(1690)七「男子を遊女屋の女のかかゆるごとくにかかへ置て」

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デジタル大辞泉 「遊女屋」の意味・読み・例文・類語

ゆうじょ‐や〔イウヂヨ‐〕【遊女屋】

遊女を抱え、客を遊ばせる家。女郎屋。青楼

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の遊女屋の言及

【貸座敷】より

…会合などのために有料で部屋を貸す貸席の意であるが,江戸中期以後は男女の密会のために座敷を提供するのを業とする家の称となり,出合(であい)茶屋,陰間(かげま)茶屋の別称として用いられた。それが1872年(明治5)の娼妓(しようぎ)解放令後は,明治政府による公娼遊郭制度下の遊女屋の公式名称となった。すなわち,娼妓解放令はマリア・ルース号事件に対する外交的配慮の所産であったから,政府は公娼制を維持するために,遊女を娼妓,遊女屋を貸座敷と改称して再編をはかった。…

【人身売買】より

…司法省は〈娼妓芸妓ハ人身ノ権利ヲ失フ者ニテ牛馬ニ異ナラズ〉として前借金等の棒引きを命じたので,世人これを〈牛馬きりほどき〉と称した。しかし政府には遊郭を廃止する意思はなく,遊女屋は貸座敷業者と名を変え,自由な娼妓に座敷を貸す形式がとられた。往年の身代金の実質は残り,娼妓に対する人身拘束は依然として変わらなかった。…

※「遊女屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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