遍照金剛(読み)ヘンジョウコンゴウ

デジタル大辞泉 「遍照金剛」の意味・読み・例文・類語

へんじょう‐こんごう〔ヘンゼウコンガウ〕【遍照金剛】

密教で、大日如来の名。光明があまねく照らし、金剛のように不滅であるところからいう。
空海のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遍照金剛」の意味・読み・例文・類語

へんじょう‐こんごう ヘンゼウコンガウ【遍照金剛】

[一] 大日如来をさす密教の語。
[二] 弘法大師空海の金剛名号。大師に祈念する時にも用いる。遍照

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世界大百科事典(旧版)内の遍照金剛の言及

【空海】より

…同年7月遣唐大使藤原葛野麻呂に従って入唐留学に出発,12月長安に到着した。翌805年西明寺に入り,諸寺を歴訪して師を求め,青竜寺の恵果に就いて学法し,同年6月同寺東塔院灌頂道場で胎蔵,7月金剛の両部灌頂を,8月には伝法阿闍梨位灌頂を受け遍照金剛の密号を授けられ,正統密教の第8祖となった。師恵果の滅後806年(大同1)越州に着いて内外の経典を収集し,同年8月明州を出発して帰国した。…

※「遍照金剛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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