デジタル大辞泉 「過剰」の意味・読み・例文・類語 か‐じょう〔クワ‐〕【過剰】 [名・形動]必要な程度や数量を越えて多いこと。ありあまること。また、そのさま。「過剰な生産物」「自信過剰」[派生]かじょうさ[名][類語]超過・過度・オーバー・行き過ぎ・超える・上回る・超す・過ぎる・追い越す・追い抜く・はみ出す・凌ぐ・突破・超越・凌駕 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「過剰」の意味・読み・例文・類語 か‐じょうクヮ‥【過剰】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 一定の数量以上に余分のあること。多すぎること。あり余ること。また、そのさま。[初出の実例]「肺臓に於て血中過剰の炭素と親和して又これを吐出すに由るものなれば」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「過剰」の意味・わかりやすい解説 過剰かじょうexcès(仏) この言葉は,適当な分量や程度を超えているという一般的意味から,蕩 (とう) 尽,呪われた部分とともに,ジョルジュ・バタイユによって経済学用語として提出された。だが,この経済学は,生産,分配,蓄積における効率を論じる伝統的な合理主義のそれを限定経済学と呼んで,自らをこれとは全く異なった消費の概念を基盤とした普遍経済学として規定している。すなわち,地球上の生命のあらゆる活動は,太陽光線による生命の沸騰として表出された過剰エネルギーの運動であるとするもので,生物や人間にとって根本的な問題を突き付けているのは,限定経済学が前提としている財 (もの) の必要性ではなく,その反対たる過剰,ぜいたくさであるとする。財や人間をもっぱら有用な事物とみなし,生命や死を等閑視し,経済活動の主体を排除した通常の経済学の枠組みを転倒させようとする思想の出発点とみなされる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報