六訂版 家庭医学大全科 「過呼吸症候群」の解説
過呼吸症候群
(こころの病気)
過呼吸症候群は「
発作的な過換気運動を繰り返すことで、生理学的には血液中の二酸化炭素の濃度が低下し、呼吸性アルカローシスによる血中カルシウムイオンの低下から、呼吸器系、循環器系、神経系に影響を及ぼし、心身両面に多様な症状が現れると考えられています。
発作を起こしている時は、意識状態が清明ならば、ゆっくり呼吸したり息をこらえたりするように指示します。ビニール袋や紙袋を鼻と口にあてがって、吐いた息を再び吸うことを繰り返させることも効果的です。ただ、ビニール袋では
発作がおさまったら、再発を防ぐ意味で抗不安薬などを投与することもあります。また、非発作時には、発作の背景となる心理的な問題への気づきを促すためにも、精神療法(心理療法)に導入する必要があります。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報