過密(読み)カミツ

デジタル大辞泉 「過密」の意味・読み・例文・類語

か‐みつ〔クワ‐〕【過密】

[名・形動]
込みすぎていて、少しゆとりもないこと。また、そのさま。「過密スケジュール」「過密ダイヤ」
特に、人口建物などがある地域に集中しすぎていること。また、そのさま。「過密都市」⇔過疎
[派生]かみつさ[名]
[類語]すし詰めぎゅうぎゅう詰め目白押し密集稠密ちゅうみつ櫛比しっぴ所狭しと軒を並べる立錐の余地もないぎゅうぎゅうぎしぎしぎちぎちきちきちぎっしりびっしり

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精選版 日本国語大辞典 「過密」の意味・読み・例文・類語

か‐みつ クヮ‥【過密】

〘名〙 (形動)
① あまりにも精密すぎること。また、そのさま。
童子問(1707)下「読春秋者、当専拠左氏之伝義理明白、自与孟子之意合、公穀二伝、深刻過密、殆若隠語
② 限られた地域や範囲の中に、人やものが集中しすぎていること。または、そのさま。⇔過疎
※自動車よ驕るなかれ(1970)〈富山和子〉二「東京大阪のように過密ではなく」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「過密」の意味・わかりやすい解説

過密
かみつ

適度人口以上の人口が集中した状態をいう。しかし,どの程度であれば適度人口であるかという計算はきわめて困難であり,その意味では,学問的には曖昧な言葉といえる。一般には人口集中の激しい大都市などについて用いられる。人口集中が過ぎると,住宅問題,公害問題,交通問題などの弊害が起き,過密という印象を与える。今日では過密化が進む一方で過疎化の進展も顕著になっている。

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世界大百科事典(旧版)内の過密の言及

【過疎・過密】より

…過疎・過密は人口の圧倒的な偏在によって生ずる現象である。日本では1960年以降に社会問題としてクローズアップされた。…

※「過密」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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