過強陣痛(読み)かきょうじんつう(その他表記)Excessively Strong Pains

家庭医学館 「過強陣痛」の解説

かきょうじんつう【過強陣痛 Excessively Strong Pains】

[どんな病気か]
 お産は、規則的におこる子宮収縮によって進行します。この子宮の収縮を陣痛といいますが、子宮の収縮が異常に強かったり、持続時間が長すぎたり、周期が短い場合を、過強陣痛といいます。
 過強陣痛の状態になると、子宮破裂(「子宮破裂」)をおこしたり、胎児の具合が悪くなる場合があります。
[原因]
 骨盤(こつばん)が狭かったり、産道(さんどう)がかたく抵抗が大きい場合、精神的なもの(分娩(ぶんべん)に対する恐怖感)、陣痛促進剤子宮収縮剤)の過剰投与などが原因となります。
[治療]
 陣痛促進剤を使用している場合は、量を減らすか、もしくは中止します。麻酔薬や子宮収縮抑制剤(子宮の収縮を抑える薬)を使用することもあります。
 骨盤が狭いなど原因を取り除けない場合や、母子に危険が迫っている場合には、帝王切開(ていおうせっかい)(「特殊な分娩」の帝王切開術)を行ないます。

出典 小学館家庭医学館について 情報

妊娠・子育て用語辞典 「過強陣痛」の解説

かきょうじんつう【過強陣痛】

陣痛が極端に強かったり、陣痛の間隔が短い、あるいはその両方をいいます。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の過強陣痛の言及

【異常分娩】より

…陣痛以外に分娩を遅らせる原因がない場合は,子宮収縮剤を投与して陣痛を強くする。
[過強陣痛strong pain]
 陣痛が強すぎる場合で,これの最も強いものを痙攣(けいれん)陣痛cramp painという。産婦は痛みに耐えかねる状態になる。…

※「過強陣痛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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